ベッドの対荷重はどれくらい?気にしなくてもいいベッドはあるの?
ベッドを選ぶ時にどのくらいの重さまで耐えられるか気になったことはないでしょうか?こちらの記事では、ベッドの耐荷重の意味や確認する方法を紹介します。耐久性に注意したい種類や丈夫なベッドの選び方もまとめているので是非参考にしてみて下さい。
ベッドの耐荷重とは?
ベッドの耐荷重は、ベッドフレームやベッドの構造がどれだけの重さをサポートできるかを示す指標です。これは通常、ベッドの製造元や販売元によって規定され、製品の仕様として、ベッド全体または特定の部分にかかる最大の重さを示します。耐荷重の具体的な数値は、ベッドの構造や素材によって異なります。
ベッドの耐荷重を守ることは重要であり、適切な使用とメンテナンスが必要です。耐荷重を超えるような使い方をすると、ベッドが損傷する可能性があり、安全性が損なわれることがあります。ベッドの仕様書や取扱説明書に目を通し、指定された耐荷重を守るように心掛けましょう。
ベッドの耐荷重=体重+寝具
ベッドの耐荷重は寝ている本人の体重だけでなく、寝具の重さも考慮する必要があります。例えば、100kgの耐荷重のベッドであれば、利用者の体重と寝具の重さの合計が100kg以下であれば問題ないということです。
ベッドの耐荷重は「静止状態」を想定している
ベッドの耐荷重は「静止状態」を基準としていて、飛び跳ねたりすることを想定されていません。そのため、体重と寝具の重さの合計が耐荷重に収まっていても、使い方によっては破損する可能性があります。
また、一般的にベッドの耐荷重のテストは、ベッドの中央部分で実施されるため、寝る場所によっても耐えられる重さが異なる場合があります。
耐荷重はメーカーによって基準が異なる
耐荷重の表示には明確なルールがないので、同じ強度のベッドでもメーカーによって耐荷重の表示方法が異なる場合もあります。
ベッドの耐荷重を確認する方法
ベッドの耐荷重を確認する方法はこちらの項目で上げる3つの方法があります。
ホームページで確認する
製品のメーカーが公式ウェブサイトを持っている場合、そこで詳細な情報を入手できることがあります。製品ページやサポートセクションで耐荷重に関する情報を見つけることができます。サイズや材質など詳細情報が記載されている箇所を中心に探してみて下さい。
販売店に問い合わせる
ベッドを購入した販売店に直接問い合わせ、商品名や商品番号などを事前に控えておくと確認がスムーズに進みます。
最近は電話サポートではなくお問い合わせフォームやチャットでAIが応える場合もありますが、直接スタッフと連絡手段のある販売店だと助かりますよね。
取扱説明書や組立説明書を見る
ベッドを購入した際に付属している仕様書や取扱説明書を見てください。これらの文書には通常、ベッドの耐荷重に関する情報が含まれています。製造元や販売元が提供しているオンラインの情報も確認できます。
【要注意】耐荷重を確認するべきベッドの種類
なかには強度の低い素材のベッドや、破損したときのリスクが大きいベッドがあります。このようなベッドを使う場合は、より安全面に考慮しておくことが大切です。こちらの項目では、耐荷重を確認するべきベッドの種類を紹介します。
すのこベッド
すのこベッドは、すのこ板同士に隙間がある構造なので、耐久性がやや劣りやすいといわれています。すのこベッドの耐荷重は一般的に100kg前後が多いため、特別強度が低いわけではありませんが、すのこ板の厚みやベッドの脚の数などもチェックしておくと安心です。また、すのこ板にかかる荷重を分散させるために荷重が分散されたマットレスを使うことも、すのこベッドの破損を防ぐうえで大切です。
パイプベッド
パイプベッドは瞬間的な衝撃に弱く、耐荷重は80kg前後と他のベッドと比べると低めです。勢いよくベッドに乗るなど強い衝撃を与える使い方をすると、破損する恐れがあります。耐荷重を守って正しく使い続ければ長持ちしますが、体格のよい人や複数人での使用にはあまり向かないでしょう。
2段ベッド
2段ベッドは上段の床板が破損すると、上で寝ている人だけでなく下に寝ている人も大けがをする恐れがあります。耐荷重は70~80kgほどですが、体重の軽い子どもであっても、使い方を間違えると大事故につながります。
子どもが使う場合は、耐荷重の確認はもちろんのこと、ベッドの上で飛び跳ねたり動き回ったりすることがないよう注意することが大切です。加えて、何人も乗ると重さに耐えられなくなり、壊れる可能性があるので注意して下さい。
ロフトベッド
ロフトベッドは高さがあるため、床板が破損したときにけがをするリスクが高いといえます。また重心が低いベッドと比べると、寝返りや昇り降りによって体重以上の負荷がかかりやすい傾向があります。一般的なロフトベッドの耐荷重は100kg前後ですが、けがをするリスクや負荷がかかりやすい構造であることを考慮すると、80kgほどを目安にするのがおすすめです。
折りたたみベッド
折りたたみベッドの耐荷重は素材によって異なりますが、通常のベッドよりも低めです。頻繁に折りたたむと、折り目部分への部品にかかる負担が大きくなり、寿命を縮める原因につながります。
対荷重を気にしなくてもいいベッドならウエストハウス
お客様の中には元々メーカーが想定している耐荷重を超えた重量がかかるケースでベッドを使用される方もいらっしゃいます。
当社では一点一点オーダーメイドで家具を製作しているため、お客様のお好みのデザインの家具を状況に応じて強度を高めた仕様で設計する事もあります。
マットレスを使うか敷布団を使うかで耐荷重が変わる
メーカーが記載する耐荷重は、一般的にマットレスの使用を前提としています。敷布団はマットレスに比べて荷重分散性が低いことが多いため、ベッドに敷布団を使ってしまうとベッドにかかる負担が大きくなり、ベッドが破損する可能性が高くなってしまいます。またベッド本体だけでなく、マットレスや敷布団にも耐荷重があるので、合わせて確認することが大切です。
耐荷重に注意したい使用シーン
自身の体重や寝具の重さの合計がベッドの耐荷重に収まっていても、使い方によっては破損につながる可能性があります。こちらの項目では、ベッドに負担がかかる注意したい使用シーンを紹介します。
シングルベッドを2人で使う
2人の体重と寝具の合計が耐荷重に収まっていても、シングルベッドを2人で使用するのは避けましょう。シングルベッドの構造は、あくまでも1人で寝る場合を想定しているため、体格差のある2人が寝るとベッドにかかる負荷が偏ります。ベッドの寿命を縮める原因になるため、想定されている人数を超えて使用しないようにしましょう。
薄いマットレスを使う
薄いマットレスは寝ている人の体重を分散しにくく、ベッドフレームに負荷がかかりやすい傾向があります。そのため、マットレスは可能な限り高さのあるものを選ぶのがおすすめです。ただし、二段ベッドやロフトベッドを使う場合は、転落するリスクを下げるために薄いマットレスが推奨されています。薄いマットレスのなかでも、荷重分散性に優れた商品を選ぶとベッドにかかる負荷を軽減できます。ベッドに敷布団を直接敷いている場合は、ベッドに負担がかかりやすいので、マットレスへの買い替えも検討してみましょう。
用途外の使い方をする
ベッドをソファ代わりにしたり、ベッドの一部分を物置にしたりすると壊れやすくなります。本来は寝ている間だけにかかる負荷が日中もかかり続けてしまうためです。ベッドを安全に使うには、耐荷重と合わせて使い方にも注意が必要です。
耐荷重の大きいベッドの選び方
耐久性が優れているかどうかは、ベッドの特徴からある程度、見分けることが可能です。最後に耐荷重の大きいベッドの特徴を紹介していきます。
ベッドフレームの素材
ベッドフレームに強度の高い合板が使われたベッドは比較的、耐荷重があるといえます。木材を使ったベッドを選びたい場合は、耐久性の高いヒノキや桐が使われたものがおすすめです。
海外から輸入されたベッドはマホガニーやチークは船舶の材料にも使われるためとても耐久性が高いです。
当社ではマホガニーやチークを原料に家具を製作しております。反対にアイアンやスチールなどが使われたパイプベッドは、やや耐久性が劣る傾向があります。
ネジや金物の大きさ
ベッドを接合しているネジなどの金物が大きいほど、耐久性が高い傾向があります。ただ、金具が多いほど、ゆがみや緩みがきしみの原因になるため、耐荷重の大きいベッドを選ぶ際は金具の数よりも大きさを重視しましょう。パイプベッドの場合は、パイプ部分が太いほど耐荷重が大きくなる傾向があります。
脚の太さや本数
ベッドフレームを支える脚が太いほど、ベッドの安定感が増し、耐荷重が大きくなる傾向があります。ただ、木製や金属製、パイプ構造などのようにベッドの種類によっても耐荷重が異なるので、脚の太さだけで判断するのはやめましょう。また、脚の数が多ければ1本あたりにかかる負担が分散されるので、足の数にも注目しておきましょう。
重心の高さ
重心の低いロータイプのベッドは安定感があるため、比較的耐荷重が大きいといわれています。一方、二段ベッドやロフトベッドは重心が高いので、ロータイプのベッドよりもバランスが崩れやすく、安定感が劣ります。体格のよい人は可能な限り、重心の低いベッドを選びましょう。
まとめ
ベッドの耐荷重とは「静止状態」を基準とし、どのくらいの重さまで耐えられるのかを示した値です。そのため、体重と寝具の重さの合計が耐荷重に収まっていても、使い方によっては破損する可能性があります。ベッドの耐荷重はホームページや説明書、販売店で確認できます。耐荷重に注意したいベッドの種類や使用シーンに注意しながら、自分に合うベッドぜひ見つけて下さい。