【家具屋解説】失敗しないベッドの選び方8選
新居への引越しなどをきかっけにベッドを買換える方は多いと思います。ベッドの選び方で、押さえておきたいポイントを8つ解説します。ご自身の好みやライフスタイルに適した、ベッドをみつけるために役立ていただければと思います。
ベッド選びのポイント
ベッドを選ぶ際は、最初に使用するお部屋に適したサイズを決めます。その後、フレームなどのデザイン・マットレスの質などを選ぶとよいです。当社のお客様は通常のベッドか天蓋ベッドのいずれかで検討される方もいらっしゃいます。
自分の体のサイズや好み・寝相・部屋の雰囲気・自分の好みに合ったデザインなどを考えたうえで、寝心地のよいベッドを選びましょう。
床板の種類で選ぶ
ベッドの床板には、板と板の間に隙間がある「すのこ」と、板を敷き詰めた「張り板」の2種類があります。
すのこ床板タイプ
板と板の間に隙間が設けられていて通常は格子状に組み合わせられているのが特徴的なすのこタイプの床板。通気性がよいことが特徴です。カビ対策にもなり、衛生的に使用できます。
張り板タイプ
フラットな見た目が特徴で、こちらもベッドの床板としてよく用いられています。一枚板をはじめ、何枚かの板を組み合わせてセットになっているタイプもあります。
ベッドフレームの種類
様々な種類のベッドフレームがあります。皆様の日常のライフスタイルに適したものを選んでみて下さい。
フロアベッド
フロアベッドは、床に直接置かれるタイプのベッドフレームを指します。通常、フロアベッドにはレッグがなく、マットレスが床に直接置かれるデザインとなっています。これにより、ベッドが床に近い位置にあり、低いプロファイルの外観を持っています。
収納ベッド
収納スペースとして引き出しが2~4杯付いている一般的なタイプです。ベッドのリネン類を始め、細かな物まで収納できます。
ロフトベッド
ロフトベッドは、下部に広い空間を設けられたベッドです。ベッド下には机・家具などが置けるため、空間を有効に活用できます。
折りたたみベッド
折りたたみベッドは、使用しないときに折りたたんで、コンパクトに収納でき、就寝時以外は部屋を広く使えます。
ソファーベッド
ソファもベッドも欲しいけれどスペースがない場合には、ソファーベッドという選択肢もあります。就寝時以外はソファとして使用し、寝るときにのみベッドに変かさせます。
2段ベッド
兄弟姉妹で使いたい場合には、二段ベッドもおすすめです。コンパクトな物も多く、コンパクトな部屋でも設置しやすいだけでなく、分割しても使用できます。
ヘッドボードの種類で選ぶ
ベッドボードも様々な種類のタイプがあります。
宮なしタイプ(パネルタイプ)
「宮なしタイプ」とは、ベッドの頭部にヘッドボードや宮(ベッドの宮)が取り付けられていないベッドのスタイルを指します。このタイプのベッドは、シンプルでミニマリストなデザインが特徴であり、寝室のスペースを広々と感じさせることがあります。宮なしのベッドは、通常、ヘッドボードや宮がないため、非常にシンプルで洗練された外観を持っています。これは、寝室をすっきりとした印象にしたい人や、モダンでクリーンなデザインを好む人にとって魅力的です。ヘッドボードがない分、寝室の空間を広々と感じさせることができます。小さな部屋や狭い寝室に適している場合があります。
また、ベッドの宮なしタイプはカスタマイズがしやすく、他の家具や寝室のデコレーションと組み合わせやすいです。個々の好みやスタイルに合わせて選ぶことができます。
ただし、背もたれがないために座ってくつろぐ際に背中のサポートがないなどの面で、ヘッドボードがあるベッドと比べて機能的な面での利点が少ない場合があります。個人の好みや快適さによって選ぶことが重要です。
宮付きタイプ
「ベッドの宮」は、通常、ベッドの上部に取り付けられる小さな家具のことを指します。これは、一般的にヘッドボードとも呼ばれ、ベッドの頭側に配置されることが多いです。ベッドの宮には様々なデザインやスタイルがあり、機能的な要素や装飾的な要素が組み合わさっています。
照明付き
棚にライトが付いているタイプです。間接照明など、おしゃれな物も多いです。
コンセント付き
棚にコンセントが付いているため、寝る際に枕元でスマートフォンの充電などができます。
ヘッドレスタイプ
ヘッドレスタイプは、ヘッドボードが付いていないベッドです。ヘッドボードがないことで長さや高さが抑えられるため、コンペクトな部屋でもすっきりと設置できます。シンプルな作りで比較的低価格なことも魅力です。
クッションタイプ
ベッドのヘッドボードにクッションが組み込まれているデザインのことを指します。これにより、ベッドに寄りかかってくつろぐ際に快適な背もたれが提供されます。ヘッドボードのクッションは通常、布地で覆われ、柔らかくクッションされた部分がベッドの頭側に配置されています。
このタイプのヘッドボードにはいくつかの利点があります。
快適な寛ぐ姿勢になって過ごせる
クッションが組み込まれているため、ヘッドボードを背もたれかつ、体をサポートしてくれるため、快適に楽な姿勢を保つことができます。座って読書をしたり、テレビを観たり様々な寛ぎのバリエーションが生まれます。
インテリアと調和する
クッションタイプのヘッドボードは、寝室に柔らかで暖かい雰囲気を与えることができます。布地やクッションのデザインや色を選ぶことで、寝室全体のスタイルに調和させることができます。
クッションのデザインや配置には様々なバリエーションがあります。ボタン締め仕上げやキルティングなど、さまざまなスタイリッシュなオプションが利用可能です。
ただし、ヘッドボードのクッションタイプは、他のタイプのヘッドボードに比べてお手入れが必要な場合があります。クッションの布地が汚れやすいため、定期的なお手入れやクリーニングが必要になるかもしれません。
そんな時は布地ではなく、汚れを拭き取ったり除菌スプレーをかける事ができるフェイクレザーを使用されたものをお勧めします。
当社ではオーダーメイドでベッドを製作しているため、お好みの張地でヘッドボードを製作する事ができます!
ベッドサイズで選ぶ
ベッドのサイズには国によって標準が異なりますが、一般的な基準に基づいて一般的なサイズがいくつか存在します。
セミシングル
セミシングルベッドのサイズは、一般的にはシングルベッドよりも狭いものの、一人が寝るのに十分な広さはあります。
セミシングルサイズ: 約 85 cm前後 × 195cm〜200 cm
シングル
シングルベッドは、一人が寝るのに十分な広さがあるため、一般的には子供部屋や狭い空間設置するのに適しています。ただし、地域や国によっては異なる標準が存在するため、購入前に具体的な寸法を確認することが重要です。
シングルサイズ: 約90 cm〜100cm × 195cm〜200 cm
セミダブル
セミダブルベッドは、シングルベッドよりも広く、ダブルベッドよりも狭い中間のサイズです。以下は、セミダブルベッドの一般的なサイズですが、地域やメーカーによって異なることがあります。
セミダブルサイズ: 約 120 cm ×195cm〜200 cm
セミダブルベッドは、一人で広々と寝たり、2名使いで寝るのに適した広さを提供します。ただし、具体的な寸法は製品や地域によって異なる可能性があるため、購入前に確認することが重要です。
ダブル
ダブルベッドは、通常はシングルベッドやセミダブルベッドよりも広い空間があります。以下は、ダブルベッドの一般的なサイズですが、地域やメーカーによって異なることがあります。
ダブルサイズ: 約 140 cm × 195cm〜200 cm
ダブルベッドは、1人使いや2名使いで比較的広いのスペースで寝るのに適しています。
ただし、具体的な寸法は製品や地域によって異なる可能性があるため、購入前に確認することが重要です。
クイーン (ワイドダブル)
クイーン(ワイドダブル)ベッドは、一般的にはダブルベッドよりもさらに広いスペースがあります。
以下は、クイーンベッドの一般的なサイズですが、地域やメーカーによって異なることがあります。
クイーンサイズ: 約 160 cm 前後× 195cm〜200 cm
クイーンベッドは、1人使いや2名使いで快適に寝るのに広々としたスペースを提供します。これくらいのサイズになると戸建ての2階や3階に搬入する際に搬入経路の確認が必要です。階段からの搬入が難しい場合は屋外からの吊り上げ搬入になります
具体的な寸法は製品や地域によって異なる可能性があるため、購入前に確認することが重要です。
マットレスの種類で選ぶ
マットレスは、体圧を分散させる役割があります。分散させることで寝ているときにかかる負担を軽減させられ、質の高い睡眠を取る事ができます。マットレスを選ぶときのポイントは、以下のとおりです。
ポケットコイルマットレス
ポケットコイルは、スプリング(バネ)一つ一つが独立しているため、体を点で支えます。
体のラインに沿って沈み体圧も上手く分散できるため、体への負担が軽減されます。
振動が伝わりにくく、寝心地のよさにも優れています。ポケットコイルマットレスは、肩こり・腰痛などを抱えている人におすすめです。
振動が伝わりにくいため、2名使いで使用している方にも向いています。
ボンネルコイルマットレス
らせん状のコイルスプリングが連結して作られているため、程よい硬さがあり弾力も強めです。
通気性がよく湿気がこもりにくく、ホテルなどでも使われている一般的なマットレスといえます。柔らかいマットレスが苦手な人や、比較的安価のマットレスを探している人に向いています
ウレタンマットレス
寝心地が良く、コストパフォーマンスが高いと言われているウレタンマットレス。低反発タイプと高反発タイプがあります。
低反発ウレタン
低反発ウレタンは、重みや温度に反応して沈み込むなど、柔らかな寝心地が特徴です。床ずれ防止にもなるため、医療現場や介護現場で使われることもあります。
高反発ウレタン
適度な硬さがあるため寝返りをサポートする効果が高く、自然な寝姿を保てます。沈み込みがちな腰・肩などを押し上げる力があるため、腰痛持ちの人にも向いています。
樹脂製マットレス
ファイバーマットレスは、ポリエチレンなどの樹脂素材で作られた、通気性のよいマットレスです。
おすすめメーカー
国内では日本家屋に適したデザイン、日本人の体格などに合わせて品質の高いベッドを製造するメーカーがあります。
フランスベッド
フランスベッド株式会社は1949年に日本で生まれたベッドメーカーです。 社名から「フランス製」と思われがちですが、生粋の日本生まれ・日本育ちのメーカーです。 このインパクトのある社名は、なんと社内公募。 寝具の持つ柔らかさや弾力性をイメージさせるということで「フランスベッド」のネーミングが採用されました。日本人の体型等を考慮して独自開発されたマットレスの「高密度連続スプリング」によって、背中や腰の部分的な落ち込みを最大限減らし、極上の寝心地を実現しました。フランスベッドでは、ベッド・マットレス製造の他、介護用品・福祉用具・在宅医療機器の販売・レンタルなど、様々な事業をおこなっています。
日本ベッド
日本ベッドは1926年、つまり今から100年近く前に創業した日本でも屈指の老舗マットレスメーカーです。当時は注文次第でマットレスもベッドフレームもなんでも作っていたそうです。海外の新しいライフスタイルがあればそれをどんどん日本に取り入れて、日本の気候、風土に合うためにいかにアレンジするかという点にこだわって今日を迎えます。日本ベッドの看板商品といえばシルキーポケットです。シルキーポケットは1986年に誕生しました。「バネに直接寝れるマットレスを作ろう」というのがオリジナルブランドを作るプロジェクトの始まりで、その一番大きな成果がシルキーシリーズです。シルキーポケットが長持ちする工夫のひとつとして戦前からバネの耐久性を高めるために成型後の加熱処理を行っています。加熱処理自体は今では他のマットレスメーカーでも同様に行っていますが、日本ベッドが先進して行っていたとのことです。
東京ベッド
東京ベッドは1928年(昭和3年)の創業の老舗メーカーです。 日本のメーカーとして最初にポケットコイルを採用したメーカーとして位置づけられています。 長きに渡り日本の風土・気候・習慣に合った商品を研究、生産し続けその技術と設計思想は時代とともに進化しつつ現在まで受け継がれておりその質の良さで信頼を得ています。
ウエストハウスギャラリー
当社は1994年に創業、自社で企画デザインしたオリジナルベッドを2006年から販売を開始。2010年からは自社工場を立ち上げ輸入家具やヨーロピアンデザインのベッドを日本の家屋や日本人の体格に最適なサイズにアレンジして製作をしています。
また、オーダーメイドによりお客様のニーズに応えたデザインで製作する事も可能です。ロココ調デザインの家具をお好みのデザイン、カラー、サイズをオーダーメイドで製作するメーカーは国内にはないため、日本全国のお客様からお買い求めいただいています。
ライフスタイルで選ぶ
人それぞれの生活パターンは十人十色です。ベッド選びの際はライフスタイルに合わせて最適なベッドを選んでみてはいかがでしょうか。
おすすめのベッド
ベッドのサイズの違いや種類が分かっても、どんな風に選んだらよいか迷ってしまう方も多いはず。そこで大切になるのは、ベッドを選ぶ際に「何を重視したいか」です。重視ポイント別におすすめのベッドをご紹介します。
ロフトベッド
ライフスタイルや好みに合わせて自由に使える大きなスペース。マットレスを敷いて2段ベッドスタイルにしたり、ローソファやデスクチェアを置いて落ち着くパーソナルスペースを確保することも。収納場所としても活用でき、限りあるお部屋のスペースを有効活用できます。
ソファーベッド
床面を前方向にスライドさせることで昼は3人掛けのソファ、夜はシングルサイズ相当のすのこベッドとして使え、ミニマムな暮らしにフィットするはずです。
新婚の方におすすめのベッド
1人暮らしとは違い、お二人になるとその分、荷物も増えます。そんな時に収納スペースの確保が重要になります。
収納ベッド
収納ベッドは、ベッドフレームに収納スペースが組み込まれているタイプのベッドです。これは一般的に、ベッド下やヘッドボード、フットボードなどの部分を利用して、寝具や季節ごとの衣類、書類、書籍などを収納できるようになっています。収納ベッドは、寝室の収納スペースを効果的に利用し、スッキリとした空間を作り出すのに役立ちます。
フロアベッド
幼いお子様がベッドで寝る場合、フロアタイプまたはロータイプのベッドがおすすめです。どちらも高さが低いため、万が一子供が落下しても、ケガしてしまう事態も減らせます。
フロアベッドとローベッドは似ていますが、違いはその高さ。フロアベッドは直接床についているタイプ、ローベッドは脚付きで低い作りになっているタイプです。
2段ベッド
二段ベッドにもなるタイプの連結ベッドは、お子様の成長に合わせられるためおすすめです。まだ小さいうちは大きなベッドに。兄弟ができたら二段ベッド、子供が自分1人で寝るようになったら、分割して2台それぞれで使うなど、成長に合わせて形を変えられます
予算で選ぶ
様々なベッドのタイプを説明していきましたが、予算を加味して選ぶ事も重要です。
予算1~2万円台
脚付きマットレス
|
予算3~4万円台
とにかく安く、でも寝心地は追求したい学生・若い人向け。
|
予算5万円~10万円台
寝心地はデザイン性を求めるなら
|
まとめ
今回は大変長い説明になりましたが、ベッド選びのヒントになりましたでしょうか。睡眠時間は1日の3分の1近く費やすもの。質の高い睡眠を取っていただき明日への活力になれば幸いです。