ソファの寿命はどれぐらい?ポイントを押さえて長持ちさせよう!
ソファはサイズが家具の中でも大きく、決してお安く気軽に購入できるものではありません。
使用頻度や使い方など人によって状況は異なりますが、皆様がソファをお使いになる中で買い替えの時期や「そろそろ寿命かな?」と悩む事があるかと思います。
そんな時に正しく判断ができるに越した事はありません。今回はソファの寿命やソファに使用されている素材、中身の材料といった要素についてご案内できればと思います。
ソファをより長くお使いいただける方法や買い替え時期の目安、処分の方法などについてもご紹介いたします。皆様のソファ選びのヒントになれば幸いです。
ソファの生地別の寿命
ソファは使用する張地の種類によっても異なります。こちらでは本革(天然皮革)、合皮(フェイクレザーや人工皮革とも言う)、布(ファブリック)について解説をしていきます。
本革(天然皮革)
本革(天然皮革)とは、牛革や豚革・羊革など本物の動物の革を染色加工した素材です。
本革ソファの寿命は一般的には10年程度と言われていますが、定期的に専用のクリームを塗るなどのメンテナンスを行なっていれば、15年20年と長く使えます。メンテナンスをおこたってしまった場合。革の表面がひび割れてしまい、本来の寿命より先にボロボロになってしまいます。
当社ではお張り替えも行なっていますのでそのような場面をよく目にする事があります。
合皮(人工皮革)
フィガロ 3シーターソファ ろくろ脚 ブラウンフェイクレザーの張地
人工皮革は、ナイロンやポリエステルなどの織物生地に、ポリウレタンや塩化ビニルをはじめとした樹脂層をコーティングした素材です。耐久性と耐水性に優れており、幅広い用途に使用されています。使用する素材によって寿命は異なります。
本革に比べて寿命は短いですが、安価でお手入れが容易な為、小さなお子様やペットがいるご家庭にも向いています。メーカーが発表する一般的な耐用年数の目安としては5年前後となります。
布(ファブリック)
美しいダマスク柄のオリジナルファブリック 「リボンとブーケ柄 シャイニーホワイト」
布(ファブリック)は合皮(人工皮革)よりも耐用年数は長く、布地自体の寿命は一般的に6年〜8年程度と言われています。ただし使用頻度や生地に含まれる原材料(ナイロン、ポリエステル、レーヨン、コットンなど)により異なります。
座面や背もたれなどカバーを外してクリーニングやお洗濯ができるソファであれば、さらに長持ちします。
カバーを作り直したりできれば、ソファの内部の枠(フレーム)や中身のウレタンクッション部分が破損しない限り、より長くお使いになれます。
ソファの寿命は中材やフレームも重要
ソファの内部に使用されているクッションを形成するウレタンやフレーム(枠組み)の耐久性はソファの寿命において一番重要です。
フレームの強度は特に重要でマホガニー、オーク、パインなどの木材を使用しますが天然木を使用したフレームは耐久性が高く10年以上は使えると言われます。
また、中の組み上げを木ネジではなく釘だけで組んでいるソファもあり、内部の組み上げ工法に不備があったり木材乾燥の製材工程が不十分な場合、木材自体の強度にも影響が出て使っていくうちにギシギシと音を立てるようになります。
またひび割れの兆候も見られますので使用期間の長いソファの場合、チェックをされる良いかもしれません。
高級ソファほど寿命が長くなる?
フィガロ3シーターソファ コーナータイプ:高級なファブリックで仕立てたクラシカルなソファ
※東京都 H様邸にて撮影
高級ソファは一般的に寿命が長く、耐久性が高いと言われます。
なぜなら使用するフレームの木材、中身に使用するウレタンにコストがかかっているからです。木材では特にの「芯持ち材」と呼ばれる年輪の中心部分が入った無垢材は強度が高く、家の柱などにも利用されています。
多少の負荷がかかってもそれに耐えれるだけの強度が担保されています。また、ウレタンも同様に芯がしっかりとつまった材質のものはヘタリが少なく長くご利用いただけます。ただ価格が高いだけではなく、熟練した職人が組み上げた枠組みや椅子張り職人の優れたクラフトマンシップによって創られたソファかどうかが重要でなないでしょうか。
ソファを長持ちさせる方法
ソファは日常生活の中で使い方やメンテナンスの有無によって寿命が変わります。ソファを長く使っていただく為のヒントをお伝えします。
耐久性が高いソファを選ぶ
※当社が製作するソファの設計図より
ソファに使用されているクッションウレタンなどの中材、枠組み(フレーム)によって寿命が変わってきます。耐久性の高いソファであればあるほどそのソファは長くお使いになれると思います。長期にわたり愛用されたいのであれば、そのような耐久性を意識してソファ選びをされることをオススメします。
ただし、耐久性があるソファでもソファの上でジャンプして飛び跳ねたり負荷がかかるような使い方をされたり、お手入れなどメンテナンスを怠ってしまうと本来使えるはずの耐用年数より早く寿命を迎えてしまうことになるので注意が必要です。
定期的に掃除や手入れをする
ソファを長くご愛用いただく為には日頃の掃除やお手入れが欠かせません。例えばソファの背もたれや座面に使われているカバーなどは定期的にお洗濯か、シーズンの変わり目にドライクリーニングに出すなどしましょう。
また、布地タイプのソファは食べこぼしや飲み物をこぼした場合、シミになる原因になります。合皮でもすぐに拭き取らないとシミになる恐れがあります。
日頃のメンテナンスをする時間の確保が難しい方はお手入れのしやすいソファを選ぶと良いかもしれません。生地のお手入れ方法やソファのカバーが取り外しできるかどうかも確認してご自身に最適なソファを探しましょう!
冷暖房器具の近くや直射日光を避けて置く
エアコンの風が直接当たったり、直射日光が入る場所にソファを置くことは避けたほうが良いかもしれません。
木材を使用したソファ(カウチソファなど)の場合、エアコンの風が当たり続けることで木材の乾燥、梅雨時などは収縮や膨張をくりかえす事でひび割れや歪みの原因になる場合があります。長くご使用いただく為には直接エアコンの風が当たらない場所に置くことをおすすめします。
また、直射日光が当たると、紫外線によって劣化してしまい、素材によっては色褪せたりひび割れの原因となります。
水分や皮脂が直接当たらないようにする
ソファは座ったり、寝そべったりする為、肌がよく触れる家具でもあります。
汗や髪についた整髪料や化粧品がソファ表面につくことで汚れやシミ、劣化の原因になります。
特に布地で淡い色合いのものは汗のシミなどが目立ちやすいので気をつけていただきたいものです。
定期的に座る位置を変える
ベッドのマットレスでもそうですが、ずっと同じ位置に座り続けたり寝続けだりするとその箇所のウレタンなどの中材がへたったり汚れがついたりします。耐久性や反発力の少ない材料だと、よく座る部分だけが凹んでしまいます。
定期的に座る位置や使う位置を変えて材料の劣化が進まないように注意する事が大切です。
ソファを買い替えるタイミング
ソファは大きな家具でお部屋のスペースの大部分を占めます、動かす事も一苦労です。これからソファを買い替える事を検討される方の為にチェックしたい項目を3点ご紹介します。
(1)劣化や破損がみられる
ソファの枠や座面クッションの中身のウレタンや芯材についているバネがソファ本体から飛び出してきている場合は注意が必要です。
また、本体の底部分から枠を構成する木材などが陥没しているのもわかりやすい劣化のサインです。他にも座った際に妙に沈み込みしすぎていたり、凹んで元に戻らない場合も寿命です。
(2)張地の汚れや擦り切れが目立つ
布地、本革、合皮など使用している張地によって違いはありますが、汚れだけではなく生地が裂け、ひび割れ、擦り切れ、汚れが目立ってきたら買い替え時です。
(3)使う人数や間取りが変わった
ご結婚や引っ越しなど人それぞれのライフスタイルの変化によりソファを日常的に使用する人数が変わる事もあります。また引っ越して間取りや広さが変わる為、間取りや広さに最適なサイズのソファを選ぶ事はインテリアの観点から美しく魅せるかのキーポイントとなります。
ソファの処分方法
ソファは通常の家具や家電の処分方法と異なります。粗大ゴミとして処分する場合は各自治体によって方法が異なる為事前の確認が必要になります。ソファを処分する3つの方法についてご紹介します。
自分で解体・分別して処分する
とても大変な作業になりますが、ご自身でソファを解体、分別をすれば通常のゴミとして出す事ができます。布地を剥がし、中身のウレタンを取り出した後に枠の木材を切断したり釘や木ネジを外す、ゴミ袋のサイズに収まるように細かく切断するなど大変な時間や手間、場所やそして工具が必要になります。
またソファ自体が大きなサイズになる為、枠は通常のゴミ回収の大きさ基準を超えてしまうかもしれません。
自治体や業者に回収してもらう
ご自身でソファを指定の場所へ運べそうな場合は自治体に事前申し込みをして、粗大ゴミとして回収してもらう事ができます。申し込み後に予め料金を支払い(粗大ゴミ券の購入)収集日に指定の回収場所へ運びます。費用の相場は800円〜2,000円ほどになります。
ご自身で搬出が難しい場合は民間の不用品回収の業者へ依頼する事もできます。費用は業者毎に異なりますが、相場は5,000円〜20,000円ほどになります。
中古品として売却する
不要になったソファの状態が良ければリサイクルショップへ売却する事も可能です。
出張買取も出来ますが出張費用や搬出費用がかかる為、注意しましょう。
リサイクルショップ以外にもインターネットオークションやフリマアプリに出品して買い手が見つかる事もあります。
撮影や商品掲載などの手間はかかりますが、売れた場合は引っ越し便など仕事を請けてもらえる業者さんに集荷に来てもらう事もできます。
耐久性が高いソファおすすめ7選
張地や枠、デザインなどにこだわった長持ちしやすいソファをご紹介します。
サイズはお客様のお住まいに最適なサイズで製作ができますので皆様のライフスタイルに合ったソファをお選びください!
フィガロ 3シーターソファ (商品番号:sofa046)
当社では定番の貴族スタイルのエレガントなソファです。適度な柔らかさと少し硬めのシートに人の首から頭の位置にある背もたれが心地よい座り心地を実現します。
布地、フェイクレザーなどお好みの生地からお選びいただく事ができます。
足元はスカートに隠れていますが頑丈なマホガニー材を使用しています。
また座面と背もたれのクッションのカバーは取り外しができる為、定期的にお洗濯するなどのメンテナンスも可能です。
汚れが気になる型はアームカバーをかけたり、ソファ全体を覆うカバーをお作りする事もできます!
フレンチスタイルソファ シュシュ 3シーター(商品番号:ordersofa145)
真っ白のフェイクレザー(合皮)で製作をさせていただいた3人掛けのソファです!フェイクレザーを使用している為、白でも汚れを心配する事なくお使いいただく事ができます!
足はマホガニーで作れれていて塗装を施しています。支える面がしっかりしてるので安心して長くお使いいただけます。こちらのソファも頭部をしっかりと支える背面クッションのため、リラックスしてお使いいただく事ができます。お好きな生地やサイズで製作する事が可能です!
プリンセスソファ3シーター 奥行80cm ゴールドの脚(商品番号:ordersofa154)
こちらも真っ白のフェイクレザー(合皮)で製作をさせていただいた3人掛けのソファです!エレガンスインテリアに調和する美しい山型のフォルムが特徴的です。
フェイクレザーは単色のため、シンプルなイメージを持たれがちでえすが、これだけエレガントなデザインの場合モダンなインテリアにもよく合います。比較的大型のサイズになり搬入が心配なお客様もいらっしゃいますが、アーム部分を取り外す事もできる為、廊下からの搬入も可能です。マンションに搬入する事ができます!!
土台のフレームはマホガニー材を使用しているため、耐久性も抜群です。
ロココ調ソファ ローマゴールド色 3シーター(商品番号:ordersofa152)
宮廷スタイルをイメージしたクラシックな風合いのロココ調ソファです。
高級感溢れるゴールドの塗装に仕上げた猫脚の木製ソファを製作させていただきました。
無垢のマホガニー材を贅沢に使用し、背もたれ部分のウレタンをしっかりと詰め込み美しさと実用を兼ね備えたソファです。お客様のお好みのファブリック、フェイクレザー、本革でも製作する事が可能です!
テレジア コーナーソファ W300cm リボンとブーケオフホワイト(商品番号:ordersofa137)
宮殿に住むプリンセスが座るような美しい貴賓溢れるソファです。
この格調高い美しいフォルムのソファをL字型に設計してオーダーメイドで製作をさせていただきました。ソファ本体は3分割で設計されており搬入経路の心配がないように製作をさせていただきました。背もたれは直接張り込んでいる仕様のため、お部屋に圧迫感をもたらす事はありません。フレーム部分もしっかりとマホガニー材で組み上げて、座面はへたれのすくない硬めの硬質ウレタンとチップを入れて張り込みをしました。
ファブリックはもちろん、フェイクレザー(合皮)で製作する事が可能でございます。
ヴィクトリア コーナーソファ ロココスタイル W340cm(商品番号:ordersofa138)
宮廷スタイルをイメージしたロココ調のエレガントなコーナーソファです。30畳以上もある大きなリビングのスペースに合うエレガントなソファをお求めのお客様のために製作しました。
たくさんのマホガニー材を贅沢に使用して一点一点熟練の職人が彫刻を描き、ソファ本体を組み上げました。
クラフトマンシップを感じる一品ですね!こちらはファブリックで張り込みましたがお客様のご希望の布、フェイクレザー(合皮)、本革でご用意する事ができます!
クラシックカウチソファ 薔薇の彫刻 ホワイト&シルバー色 (商品番号:ordersofa143)
フランス王妃マリーアントワネットが愛したプチ・トリアノン宮殿のインテリアをイメージしたお客様のために製作したオーダーメイドのカウチソファです。土台のしっかりとしたマホガニー材で製作したこのお品は上品なロココ様式、大人可愛い上質な姫系インテリアにもぴったりの一品。お好みのファブリックで製作させていただきます。
まとめ
こちらの記事はソファの平均的な寿命、より長くお使いいただく為のヒントお買い替えのタイミング、処分の方法についてまとめました。ソファの場合は製作に使用されている目に見えない部分の材料、どのような張地かを見極める事がポイントになります。また、当社オリジナルのおすすめソファのご紹介をさせていただきました。当社は東京と名古屋にショールームがございます。見本の品を実際に手に取って触れて質感をお確かめいただく事が可能でございます。
何かご質問があればお気軽にお声がけください!